植物としてのコーヒーとコーヒーの美味しい淹れ方
私は以前に、脱サラしてビーンズショップ(コーヒー豆を販売する店)を開こうと思い、何か月か前に「コーヒースペシャリスト」という資格をとりました。(出店計画は資金の関係もあり、完全に停滞中です。笑)
資格といっても試験はネット上でいつでも受けられて、問題もかなり簡単だったので、実質的な知識は素人に毛が生えた程度のものですが、一応受講・受験料で3万円くらい払ってとったので、せっかく得た知識を眠らせておくのももったいないですし、今回はコーヒーのことを書いてアウトプットさせてもらいたいと思います。
コーヒーって何?
コーヒーは「コーヒー豆」から淹れますが、実際には豆ではなく、コーヒーノキという樹になるフルーツの種子です。
サクランボにも似ているのでコーヒーチェリーと言われます。
この実の中に入っている種子の部分がコーヒー豆になります。
ちなみに、果肉の部分はフルーツらしく甘く、コーヒーノキが発見された当初はこの果肉を食べるために栽培されていました。
果肉部分が少なすぎて流通には適さないため、現在では一部の地域を除いて果肉が市場に出回るようなことはほとんどありません。
コーヒーの主な産地
コーヒーノキは栽培が難しい植物で、以下の条件が揃っている地域でないと育てるのが難しいです。
・温暖な気候
・年間、昼夜で適度な気温差があること
・年間降雨量が1500mmほどあること
・有機物を豊富に含む水はけのよい土壌
・霜が降りない
これらを満たすのが赤道周辺地域であるため、この地域を「コーヒーベルト」と呼びます。
具体的には、ブラジル、コロンビア、エチオピア、ジャマイカ、ハワイ、ケニア、インドネシア、タンザニア、グアテマラなどの国々です。
コーヒーも熟成させる?
コーヒーはその熟成期間に応じて、「ニュークロップ(年内に収穫したもの)」「パストクロップ(前年度収穫のもの)」「オールドクロップ(3年以上寝かせたもの)」にわけられます。
基本的にコーヒーは保存期間が長くなればなるほど味が薄くなっていくものなので、市場に出回るメインのものは「ニュークロップ」ですが、なかにはマイルドな味わいになった「オールドクロップ」を好んで飲む愛好家もいます。
美味しいコーヒーの淹れ方
ここからは美味しいコーヒーを飲むために気を付けたいことを書いていきます。
まずは「豆を煎ってからどのくらい時間が経過しているか?」ということに注意しましょう。
コーヒーは焙煎してから2~3日後が一番飲み頃といわれます。
スーパーなどで既にパッケージングされて売られているものは、焙煎してからある程度時間が経ってしまっている可能性が高いため、できれば注文してから焙煎してくれるような専門店などを選ぶといいでしょう。
次に気を付けたいのは、「豆は挽いて粉末にすると、酸化が一気に進む」という点です。酸化が進むとそれだけ酸っぱいコーヒーになってしまいます。
お店で挽いた状態のものも買えますが、できれば飲む直前に自分で挽いた方がより美味しいコーヒーを味わえます。
抽出方法については、どのような淹れ方をするかに依りますが、一番ポピュラーなドリップ式(紙や布のフィルターに粉を入れて、そこにお湯を通して抽出する方法)を前提に書いていきます。
コーヒーを淹れるときのお湯の温度は高すぎると雑味が出てしまうため、90℃くらいが最適です。
豆の挽き方は粗挽きで、あまり時間をかけずにお湯を注いでいくと雑味が出にくいです。
まとめ
美味しいコーヒーの淹れ方ということで書きましたが、これはあくまで参考です。
というのも、味に絶対的な正解というものは存在しないからです。
上記の方法は、理論上ではコーヒーの旨みだけを抽出して、雑味が出にくくなるとされる条件ですが、どこまでが旨みで、どこからが雑味と感じるかは人それぞれなのです。
もっと高温で細挽きで時間をかけて抽出した方がコクがあって美味しいと感じる人もいるでしょう。
いろんな淹れ方を試して、自分の一番好きな味加減を見つけるのも、コーヒーを飲む醍醐味の一つというわけです。