宮城県と山形県の芋煮の違い
芋煮という料理をご存知でしょうか?
芋煮とは、主に東北地方の宮城、山形で盛んに食べられている汁物料理で、その名の通り芋が入っているのですが、この芋煮に使われる芋は里芋です。
芋煮会というイベントがある
秋から冬に変わる前くらいの寒い時期になると、「芋煮を食べて温まろう」ということで、「芋煮会」というイベントが各地で行われます。
このイベントはその名の通り、大鍋に芋煮を作ってみんなで食べようというものなのですが、さすがに汁物料理の芋煮だけだと物足りないのでバーベキューも一緒にやることが多いです。
そうです。宮城県民は寒い時期にバーベキューをするという民族なのです。
地域の子供会の行事では秋になると毎年1回は芋煮会がありましたし、私は地元の少年サッカーチームに所属していたのですが、やはり秋には練習終わりに父兄も参加して芋煮会をやっていました。
同じ芋煮でも宮城と山形で違う
宮城にも山形にも芋煮があり、里芋を入れた汁物料理という点は共通していますが、それ以外の部分ではかなり違っています。
宮城の芋煮は、みそを使った汁の中に、里芋、豚肉、根菜類、ネギ、豆腐、コンニャクなどを入れた、いわば「里芋が入った豚汁」なんです。
こんな感じです。
私は18歳まで宮城に住んでいて、ずっとこの豚汁タイプの芋煮しか知らなかったです。
しかし、大人になり出張で山形に行き、居酒屋に行った時のこと。
メニューに芋煮を見つけた私は「おっ、芋煮かぁ~。懐かしいな」と注文しました。
しかし出てきた芋煮を食べて「なんじゃこりゃあああああ!!」と松田優作ばりに叫んでしまいました。(ウソです。ホントは叫んでません)
山形の芋煮は宮城のそれとは違い、みそ味ではなく醤油ベースの汁なんです。
さらには入っている具も、里芋や根菜、豆腐などは同じですが、肉は豚肉ではなく牛肉を使っています。まさに青天の霹靂でした。
これが山形バージョンの芋煮です。
宮城バージョンとは全然違いますが、これはこれで美味しいんですよ。
居酒屋などでツマミ感覚で食べるならば、こっちの山形バージョンの方が向いてるかもしれません。
まとめ
同じコンセプトの料理が、隣県でここまで違ったものになるというのは面白いですね。
ちなみに、東北の宮城と山形以外の地域でも芋煮はあり、先に述べた以外にも地域によって少しずつ違いがあるようです。
秋に東北にお越しの際は、ぜひ各県の芋煮の違いを楽しんでみてください。
ちょっと記事内容が季節に合ってなかったですね。