ファンが作った非公式のドラえもん最終回が完成度高すぎて泣ける
藤子・F・不二雄のアニメ「ドラえもん」は、現在も続く国民的アニメの筆頭と言っても過言ではないでしょう。
私も物心ついたころから大山のぶ代時代のドラえもんを観て育ちました。
すでに原作者の藤子・F・不二雄は亡くなっていることもあり、未完のままとなっているこの作品ですが、このドラえもんには、ファンが作った非公式の最終回というものがあるのをご存じでしょうか?
非公式とはいえ、その出来は素晴らしく、納得と感動が入り混じるような作品となっています。
ドラえもん最終回(非公式)
いつもと変わらぬ日常、いつもと変わらずのび太は帰って来るや否や、ドラえもんに泣きつきます。
「ドラえも~ん!あれ出してよ。ほら前に使ったやつ。」
しかし、その日はドラえもんの様子がおかしいのです。
いつもなら「たまにはやり返したらどうなのさ!」などと小言を言いながらも「仕方ないなぁ・・・」と渋々道具を出してくれるドラえもんが、この日は無反応。
のび太が小突いてみると、コテンと倒れ、何の反応も示さないドラえもんに、のび太は初めて異常を感じます。
困ったのび太はドラミちゃんに相談します。
ドラミちゃん曰く、ドラえもんが動かなくなったのは電池切れだとのこと。
のび太は「なんだ、ただの電池切れか!じゃあ電池を交換すれば済む話だ!」と安堵しますが、事態はそう簡単な話ではないようです。
ドラえもんのような旧式のネコ型ロボットは、今回のように電池が切れてしまった際のバックアップ用として、「耳」の部分に記憶を保存しておくのだということ。
しかし、ドラえもんの場合、過去にネズミにかじられて耳が失われているため、バックアップがない。
つまり、ドラえもんを再起動するために電池を交換した場合、これまでのび太と一緒に過ごした日々の記憶は無くなってしまうのだというのです。
その話を聞いたのび太は取り乱し、「ただの電池切れだろう!じゃあ僕が直接ドラえもんの設計者に会いに行ってドラえもんを直してもらう!」とタイムマシンに乗り込もうとしますが、電気が流れて妨害されます。
それはタイムパラドックス(時間的矛盾)を危惧したタイムパトロールによる措置でした。
ドラえもんの設計者に関しては極秘事項であり、まして会いに行くようなことはできないようになっているとのこと。
ドラミちゃんはのび太に二つの選択肢を提示します。
一つは未来の工場で、電池を入れ替えてドラえもんを再起動させること。
記憶は無くなってしまうが、これがまた一緒に過ごせるようになる方法として確実だという。
もう一つはドラえもんをこのままにして、いずれ未来の技術が進歩して記憶を失わずに再起動させることができるようになるのを待つ方法・・・。
その夜、のび太は動かなくなったドラえもんに語りかけます。
「・・・ドラえもん。はじめて会った時の事、覚えてる?」
いろんな所へ行ったこと、ケンカしたこと、嬉しかったこと・・・。
そんな思い出を語りながらのび太は決心します。
その後、それまでてんで勉強のできなかったことが嘘のように、のび太はあの出木杉君をも凌ぐ優秀な成績を修めていき、世紀の科学者へと成長していきます。
そして何十年後かの未来・・・
しずかちゃんを招き入れたその研究室には、あのドラえもんの姿が・・・
そしてスイッチを入れるのび太。
「のび太くん、宿題は終わったのかい!?」
まとめ
これはあくまで、一ファンが作った非公式の最終回です。
しかし、これほどまでにドラえもんとのび太の関係性、のび太という主人公の人間性をうまく表現してまとめた最終回の形は、もはや原作を超えているといってもいいほどの完成度であると言えるのではないでしょうか。
「あんなこといいな、できたらいいな♪」
想いがあれば、何でもできるということですね。