まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

バイト先の友人のカミングアウトに驚いた話

人は誰しも、何かしらの秘密を抱えて生きているものです。

多くの場合、その秘密は他愛もないようなものかもしれませんが、中にはとても重大な秘密を持っている人もいます。

 

もし、アナタがそんな重大な秘密を友人に打ち明けられたら、果たしてどんな顔をして聞くのが正解だと思いますか?

 

 

 

バイト先で

これは私が学生時代にバイトしていた職場での話です。

 

その職場には、私より1~2か月先に入った、私と同い年の岡本(仮)という男性バイトがいました。

 

同い年で、バイトを始めたのも同じくらいの時期、話してみれば何かと趣味も合うということで、私と岡本が仲良くなるのにそう時間はかかりませんでした。

 

同じ時間にシフトに入っていれば、必ずといっていいほどバイト終わりに一緒に飲みに行き、趣味や恋愛、下ネタなど、他愛もない話で盛り上がっていました。

 

そうやって仲良くなってから半年ほど経った頃でしょうか。

いつものように私と岡本はバイト終わりに甘太郎で酒を飲んでいました。

 

その日もいつものようにくだらない話をしていたのですが、ふと、岡本がまじめな顔をして「ウチのバイト先にエミ(仮)っているじゃん?」とか言ってきます。

 

エミという子は私たちと同じ職場でバイトしているちょっと年下の女の子で、可愛くて愛想が良く、仕事もできることからバイト仲間からも社員からも人気のある、お店のマドンナ的存在でした。

 

岡本はけっこうな遊び人で、いろんな女の子と遊んできた話なども聞いていたことから、私は「ははぁ~ん、さてはコイツ、エミちゃんと付き合ってるとか言い出すんだな!イナセだねぇ~!」とか思いました。

 

しかし、次の瞬間、彼の口から出た言葉は私の予想の斜め上を行くものでした。

 

 

岡本「アイツ、俺の妹なんだ・・・」

 

私「・・・ん?イモウト?イモウトってあの『本人から見て傍系2親等にあたる年下の女性』のことか?」

 

岡本「そう、エミは俺の2親等なんだ・・・」

 

私は驚きました。二人の苗字は違うし、周りの人たちからもそんな話を聞いたことはなかったのです。

 

私「いや、苗字違うじゃん」

 

岡本「子供の頃に親が離婚して、俺は父親に、エミは母親についていったんだ」

 

私「へ、へぇ~、そうなんだ。まあそんなこともあるかもね~」

私はなるべく平静を装っていましたが、間違いなく目は泳いでいたと思います。

 

そう、岡本とエミちゃんはなんと血のつながった実の傍系2親等同士だったのです!

そしてその事実を周りには秘密にしていたのです!

 

私は内心「やべぇ~、俺コイツの前でエミちゃんについて、あんなことやこんなこと言わなかったっけ?」とか思いつつも、岡本のカミングアウトを静かに聞いていました。

 

どうやら二人のバイト先が同じなのは、偶然入った職場が同じだったというわけではなくて、先にバイトしていたエミちゃんが岡本に紹介したからだとのこと。

 

よく同じ職場で働こうと思うな・・・。

 

で、「バイト先でこのことを知っている人は他にいるのか?店長くらいには話したんだろ?」と聞きましたが、社員には誰一人言ってないとのこと。

 

知っているのは本人たちと、今話を聞いている私、それともう一人、エミちゃんが仲が良い先輩女性バイトの高橋さん(仮)だけ。

 

そんな話を聞いて、私は今後どういう顔をして二人と一緒に働けばいいのでしょう?

 

なんせ口が滑りがちな私です。

何かの拍子に他の人に話してしまいそう・・・。

ていうか、もう誰かに話したい。

 

そんな私の不安を他所に、話したことでスッキリしたのか、岡本はいつの間にやらニヤニヤしています。どうやら戸惑っている私の様子が面白いようです。

 

 

と、まあここまで話してきましたが、この話にオチはありません。

結局そのまま私は彼らと同じ職場でバイトを続け、口を滑らせて修羅場を作ってしまった、なんてこともありませんでした。

 

そのうち就職してバイトを辞め、次第に岡本と会うことも無くなっていきました。

 

そんな20歳そこそこの私に衝撃を与えた友人のカミングアウトの話でした。

 

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