もっとも有名なUMA、ネッシーの正体は!?
世界で最も有名なUMA(未確認動物)、ネッシー。
1933年以降、たびたびその姿が目撃され、特に1934年に撮影された産婦人科医のロバート・ケネス・ウィルソンが撮影した写真によって、その存在が世界的に知られるようになりました。
後にこの写真はフェイクであったことが、関係者によって明らかになりましたが、それでもネッシーの目撃証言が無くなることはありませんでした。
そしてこの度、ついに国際的な科学者チームがネス湖のDNA調査に乗り出しました。
ネッシー
ネッシーとは、スコットランドのネス湖でたびたび目撃されている未確認動物です。
1933年以降、相次いで写真や映像が撮られてきましたが、その正体については未だ謎に包まれています。
水面から見えるその姿は、楕円形の胴体から細長く伸びた首が特徴的で、まるで首長竜のように見えることから、プレシオサウルスの生き残りなのではないか?と噂になりました。
20世紀以降撮られ続けてきた写真の数々には、信憑性が極めて薄いとされるものも多いのですが、その存在が既に690年の書物にまで記録されていることから、あながち全ての目撃談がフェイクだとは言い切れない部分もあります。
そんなネス湖の伝説に科学のメスが入りました。
ネッシーは存在しない?
今月5日、ニュージーランドの大学教授ニール・ゲメル氏を筆頭とする科学者チームは、「ネス湖の調査において、ネッシーの存在を証明するものは発見できなかった」と発表しました。
今回の調査では、ネス湖の至る所から採取した生物のDNAを調査するという方法が行われましたが、その中にネッシーのものと思われるDNAは無かったというのです。
さらに、大量のウナギのDNAを発見したとし、ネッシーの正体はウナギなのではないか?との見解を示しました。
ウナギの中には、通常の個体より極端に大きく成長するものもいるため、それをネッシーと間違えた可能性があるということでした。
目撃証言や撮られた写真などから、水面に出ている部分だけでも10~15メートルはあったと言われているネッシー。それと見間違えるほど巨大なウナギなら、それはそれで見てみたい気もしますが・・・。
ちなみに、ウナギの最大のものは全長2メートル、体重20kgにまで達すると言われています。(正確には、ウナギとは別のオオウナギという種類の魚だそうです)
ネッシーの正体やいかに?
科学者チームの発表はあくまで「ネッシーが存在するという証拠は見つけられなかった」というものであり、存在しないということが証明されたわけではありません。
では、考えられるネッシーの正体には、どんなものがあるのでしょうか。
首長竜
先にも書きましたように、プレシオサウルスのような絶滅したとされる巨大水棲爬虫類の生き残りという説が一般的に広まっています。
しかし、このプレシオサウルスは成体であっても4~5メートルほどの大きさであったため、ネッシーの目撃証言にある10~15メートルという大きさを考えると少し小さすぎる気もします。
日本で発見されたフタバスズキリュウは全長7メートル。少し近くなりましたが、それでもまだ物足りないですね。発見場所もスコットランドと日本では離れすぎています。
そこで候補にあがるのがエラスモサウルスです。
このエラスモサウルスは首の長さだけで8メートル、全長は14メートルにもなるという最大級の首長竜なのです。
生息していたのは北アメリカだそうで、まあ日本よりはスコットランドに近いかな?
別の絶滅生物の生き残り
ネッシーの首のように見えた部分が、実は尻尾などの別の部位だと考えれば、首長竜以外の他の絶滅生物も考えられるかもしれませんね。
以前書いた記事にも載せましたが、クジラの祖先であるバシロサウルスなんかはありえそうですね。
サメ
現生の水棲生物で巨大なものと言えば、サメが挙げられます。
ネス湖のような淡水湖で、海の生き物であるサメが生きられるのか?という疑問もありますが、これまでにサメが淡水の川を泳いでいたという目撃証言はたびたびあがっています。
実際に、かつて腐乱したウバザメの死体が引き上げられた際、「ニュー・ネッシー」だとして騒がれたことがありました。
象
スコットランドに野生の象はもちろんいませんが、かつてはサーカスの象がネス湖周辺を歩いていた、という話もあります。
もしかしたらネス湖で水浴びでもしていた象の鼻をネッシーの首と見間違えたのかもしれません。
しかし、水棲生物でもない象が長期間に渡ってネス湖に住み着くということは考えにくく、長年に渡ってたびたび目撃証言があがることとの辻褄が合わない気もします。
アナコンダ
映画にもなった世界最大の蛇、アナコンダ。
最大で9メートルにもなるこの蛇がネス湖で泳いでいたら、ネッシーのように見えるかもしれません。
しかし、アナコンダはアマゾンや東南アジアのような熱帯地域に生息する生き物ですので、スコットランドのような寒い国に住み着くのは難しいでしょうね。
余談ですが、アナコンダは、ネッシーとはまた別のUMA「シーサーペント」の正体ではないかとも言われています。
まとめ
そもそも、こういったことに関してガチの科学的調査なんてしなくていいと思うんですよ。
だって「20世紀最大の謎とまで言われるネッシーは存在しません!ただのうなぎです!」なんて夢が無さすぎますよね。
ネス湖にしろマリアナ海溝にしろ、人類未踏の部分が残っているからこそ、この世界は面白いのです。個人的には、やはりネッシーの正体は首長竜の生き残りであって欲しいところですね。