未来を描いた作品って、暗い話ばっかりだよね
世の中には人類の未来を描いた作品がたくさんあります。
かくいう私もそういった話は大好きなのですが、なぜか未来を描いた作品って、暗い話が多くないですか?
そんなわけで、暗い未来を描いた作品をピックアップしてみました。
火の鳥
言わずと知れた日本を代表する漫画家、手塚治虫大先生の代表作の一つ。
その血を飲めば不老不死になれるという火の鳥を巡る、人間の欲望を描いた名作ですね。
各章には一応繋がりはありますが、基本的にはそれぞれ別の時代の別の登場人物を描いたオムニバスストーリーで、古代や戦国時代の話とともに、未来の話もいくつかあります。
『未来編』では地上は生命が住めない環境となり、人類は世界に5つだけの地下都市「メガロポリス」に住んでいます。
しかし、人類は各メガロポリスを管理するマザーコンピューターの言いなりとなっており、ついにはマザーコンピューターの指示通りに戦争を始め、滅亡してしまうというストーリー。
『復活編』では主人公の少年レオナが事故で生死の境を彷徨い、蘇生のために脳の一部を人工細胞で補うという人類初の治療法を受けます。
その結果、命は助かりましたが、レオナには人間を含めたあらゆる生物が奇妙な岩の塊のようにしか見えなくなり、逆にロボットのチヒロが人間の女性に見えるのでした。
唯一人間に見えるチヒロに恋したレオナは、彼女を連れて駆け落ちすることになります。
などなど、暗い未来や悲恋が描かれています。
まあ、『火の鳥』は全体的に暗い話が多いんですが。
クロノトリガー
当時はまだ別会社だった、FFのスクウェアとドラクエのエニックスが夢のタッグを組んで開発したスーファミの超名作RPGです。
ひょんなことから主人公たちは時空を巡る旅に出ることになり、原始時代や中世、そして未来へも行くことに。
この作品で描かれる未来は、空から来た災厄「ラヴォス」によって死の世界となっていて、わずかに残った人類は、各地に点在するシェルターでしか生活できないという状況。
シェルターの外は、人を襲う機械やミュータントに支配されていました。
北斗の拳
日本を代表するハードボイルド漫画である『北斗の拳』の舞台は199X年の世紀末。
今となってはだいぶ過去の話になってしまいましたが、この作品が連載されていた当時から見れば未来の世界を描いた作品でした。
この世界では、核戦争により多くの人類が死滅し、生き残った人々も水や食料の確保すらままならないという状況。
そしてそれらを暴力で手に入れようとする「KISS」みたいな輩たちがヒャッハーしています。
新世紀エヴァンゲリオン
先日このブログでも書いたエヴァ。
舞台は2015年で、これも今となっては過去になってしまいましたが、原作が連載されていた頃やアニメが放送されていた頃から見れば未来のお話。
2000年に起きたセカンドインパクト(表向きは隕石の衝突ということになっている)によって、世界人口の半分が失われ、海から生命体が消えた世界が描かれています。
予測されるサードインパクトを未然に防ぐべく、14歳の少年少女たちが汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗って迫りくる使徒と闘います。
宇宙戦艦ヤマト
2199年、地球は謎の異星人国家・ガミラス帝国による侵略を受け、地上は放射能により生命の住めない環境となっていました。
人類は地下の世界に移住して何とか生き延びていましたが、放射能汚染は地下まで届き始め、人類滅亡まで残された時間はあと1年。
そんな中、人類最後の希望を背負って、古代進らを乗せた宇宙戦艦ヤマトは宇宙へと旅立つのでした。
ターミネーターシリーズ
「ダダンダンダダン♪」の音楽が有名な、シュワちゃんの代表作の一つ、ターミネーターシリーズ。
このシリーズで描かれている未来の世界では、人工知能「スカイネット」が暴走、ロボットたちを指揮して人類との間に熾烈な戦いが繰り広げられていました。
スカイネットは、人類側の抵抗軍リーダーであるジョン・コナー(及び母親であるサラ・コナー)を抹殺すべく、人型殺人ロボットである「ターミネーター」を過去に送り込んできます。
まとめ
こういう暗い未来を描いた作品は、探せばまだまだあるかと思います。
文明はどんどん進歩してきて便利な世界になりましたが、それに頼りすぎると危ないということを誰しもが自覚しているからこそ、警鐘を鳴らす意味でこういった作品がたびたび生まれてくるのでしょうね。
気を付けないと、そのうち人類はペッパー君に支配されてしまうかもしれませんよ。