まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

【妖怪?神様?】各地の天狗たち

日本の妖怪の代表格と言っても過言ではない天狗。

 

妖怪の中でも特に強い力を持つとされ、持っているうちわで一扇ぎすれば嵐や火炎をも発生させることができるとされています。

 

また、飛翔することはもちろんのこと、人心を操ることや瞬間移動までできる神通力の持ち主であることから、妖怪というよりは神に近い存在であるとも言われています。

 

そんな天狗ですが、一口に天狗と言っても、多様な種類の天狗がいるようです。

 

 

 

鼻高天狗(はなたかてんぐ)


長い鼻を持つ、天狗のイメージに最も近い姿をした天狗で、天狗の中でも強大な力を持つ大天狗の一種。

 

うぬぼれることを意味することわざ「天狗になる」や、自慢し合うことの例えである「天狗の鼻比べ」、得意げな者を打ち負かすことを意味する「鼻を折る」などの言葉はこの鼻高天狗から来ている言葉です。

 

 

烏天狗(からすてんぐ)

鳥のくちばしのような口を持つ天狗。

 

鼻高天狗よりも格下の小天狗であるとする説もあれば、鼻高天狗同様、強い力を持つ大天狗の一種であるという説もあります。

 

醫王島光徳坊(いおうがしまこうとくぼう)

鹿児島県の硫黄島に住むこちらの天狗も大天狗の一種ですが、力だけでなく実際に体も大きい巨大天狗とされています。

 

現在の硫黄島ではこの名前で祀られてはおらず、「ミエビ山王」や「ホダラ山王」という名前が残っています。

 

噴火をうちわで扇いで止めるほどの力の持ち主。

 

 

三吉霊神(みよしのおおかみ)

秋田県の守護神として祀られている、力・勝負事・事業繁栄をつかさどる神様。

相撲好きで知られるこの神様も、天狗の一種とする説があります。

 

 

崇徳上皇(すとくじょうこう)

その名の通り、日本の第75代天皇です。

 

崇徳上皇は、後白河天皇と朝廷を二分して争った保元の乱に敗れ、現在の香川県である讃岐国に流刑となります。

 

その後は京に戻ることもできずに、一説によると暗殺されたともされる崇徳天皇。世を怨んだ彼は怨霊となり、現在では平将門や菅原道真と並ぶ「日本三大悪霊」に数えられています。

 

実はこの怨霊というのが天狗のことで、天狗となった崇徳上皇は毒の息を吐いて都に疫病を流行らせ、1177年の平安京で起こった大火災「安元の大火」も、この崇徳天皇によるものだと言われています。

 

 

役小角(えんのおづぬ・えんのおづの)

日本屈指の修験者と言われ、鬼をも従えるほどの人物だったともされる役小角。

 

山岳信仰の祖として知られ、数々の偉業を成し遂げた彼についても、転生して強大な力を持つ天狗になったという逸話があります。

 

 

鞍馬天狗(くらまてんぐ)

鞍馬山に住むと言われる大天狗で、別名を鞍馬山僧正坊といいます。

剣術の達人としても知られ、一説によれば、武芸の天才としておとぎ話にもなった牛若丸こと源義経に剣術を教えたのは、この鞍馬天狗だったとも言われています。

 

 

猿田彦命(さるたひこのかみ)

日本の国造り神話に登場し、天孫降臨の際に、天孫・邇邇芸命(ににぎのみこと)の道案内をしたとされる猿田彦命も、鼻の大きな姿で描かれることが多く、その正体は天狗だったのかもしれません。

 

 

女天狗(おんなてんぐ・めてんぐ)

種類というよりは性別の話ですが、女天狗もいるようです。

普段は人と同じように生活していて、背中に羽が生えている点などを除けば美しい人間の女性と変わらない容姿をしています。

 

 

まとめ

ここで書いた以外にも、全国各地でその地の守護神的存在の天狗がいますが、全て書くには私自身も転生して天狗にならなければ無理そうなので割愛します。

 

天狗の由来については、人々が天災などの圧倒的な自然の力を畏怖してそれを形にしたものだとか、外国人が珍しかった時代の人々が、欧米人のような鼻の高い人種を見て天狗と言ったとか、いろいろな説があります。

 

しかし、割と最近でも天狗の目撃例があることから、案外天狗は実在しているのかもしれませんね。

 

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