遂に人間は「心」を創り出してしまった!?
近年、神経科学の業界で研究が進められている、豆粒大の人口脳を作る研究が物議を醸しているようです。
遂に脳が創られる時代に
なんでも、その人工脳「脳オルガノイド」から、「未熟児と類似した脳波を検出した」とのことで、既に意識を持っている可能性があるとのこと。
この研究が進めば、これまで有効な治療手段が無かった自閉症や、統合失調症のような病気の解明に役立つのだといいます。
しかし、ここで出てくるのが倫理的な問題。
人間のクローンを生み出すことが、国際的に禁止されていることは世界の常識となっていますが、この人工脳が意識を持っているのであれば、それはもうクローンと変わらないのではないでしょうか。
人間は既に、パンドラの箱を開けてしまったのかもしれません・・・
クローン人間はなぜダメなの?
世界的にクローンが禁止されている理由はたくさんあります。
もちろんキリスト教圏などでは、「人間が神の真似事をして人間を創り出すなんてとんでもない」という考えもあるのでしょうが、やはり科学的、倫理的な問題が大きいようです。
まず、まだまだクローン技術は不安定であり、生み出されたクローンは寿命が短い可能性があったり、障害を持っている可能性があるのだそうです。
また、クローン技術で生み出された人の人権はどうなるのか?また、オリジナルの人との関係性なども課題でしょう。
映画などでは、クローン人間がオリジナルの地位を奪って人間として生活する、みたいな話もありますが、クローン人間が生み出されるようになれば、こういったことが現実になる可能性が十分にあるのです。
賛成意見も
クローン人間を創り出すことに関しては、賛成の意見をあげる人もいるようです。
その理由としては・・・
・臓器移植がしやすくなる
・優秀な人の遺伝子を使って、優秀な人を量産できる
・事故などで人が死んでしまっても、細胞が残っていればクローンとして復活させられる
・戦争や人体実験、危険な環境下での労働など、危険なことをクローンにさせられる
というものがあるそうです。
恐怖しか感じませんね・・・
クローン人間を生み出すのは絶対やばい
個人的には、クローン人間が創り出されるようになったら、いよいよ人類は終わりだと思っています。
上記の賛成派の意見からも、明らかにクローン人間を奴隷として使うような考え方が伺えます。
百歩譲ってクローンに人権が与えられ、普通の人間と同じように生活する権利を与えられたとしても、間違いなく被差別対象になることは目に見えています。
そのような扱いを受ければ、自我がある以上、クローンたちにも憎しみが生まれます。
その先には争いしかありません。
今いる人間だけでも、既に人類滅亡の危険があるほど争っているのに、さらに憎しみを増やすようなことになれば、間違いなく人類は滅ぶでしょうね。
普通の人間を創るだけで済むのか?
一度クローン人間を創ることが解禁されれば、瞬く間に世界中でクローンが生み出されるでしょう。
そして、それは普通の人間を生み出すだけでは終わらない気がします。
例えば、異常なまでに筋力を発達させたクローンを創るかもしれません。
IQが異常に高いクローンを作るかもしれません。
それだけでは終わらず、中にはキメラ(合成獣)の実験を行うマッドサイエンティストも出てくるかもしれません。
実際に、19世紀に実在していたとされるマッドサイエンティスト、スペンサー・ブラックは、ケンタウロスやハルピュイアなど伝説上の生き物の精密な解剖図を記しており、人体実験でキメラを創り出そうとしていたのではないかと言われています。
こういった人間が現代にいないとは限りません。
まとめ
これからも、科学の進歩とともに、人間にできることはどんどん増えていくのでしょう。
「科学の進歩は人類全体の夢」というのも分かります。
しかし、その中には、人間が手を出してはいけない、タブーも多く存在していることを忘れてはなりません。
死んだ人間を蘇生させるようなことはあってはならないですし、タイムマシンで過去や未来に行くこともアウトです。
個人的には、心霊的な話よりも、こういう話の方が怖いですね。