まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

映画『貞子』が酷かったので、貞子のアレコレ

今や日本を代表するホラー映画と言っても過言ではない『リング』

 

第一作目を始めて観たとき、小学生だった私はビビり過ぎて、ラストシーンの貞子がテレビから這い出てくるところで目を塞ぎました。

 

そして、一週間後には自分のもとにも貞子が出てくるんじゃないかとビクビクしてました。なんと可愛らしい純粋な少年でしょう。

 

んで、最近その貞子関連?の新作映画『貞子』を観たんですが、まあこれが酷かった。

 

 

映画『貞子』

ストーリーとしては、主人公の女の子の務める精神科?小児科?みたいなところに、身元がよく分からない女の子が運ばれてくるところから始まります。

 

もうこの時点で不明部分を作りすぎですね。主人公が務める病院がなんなのかよく分からないから、余計な所に意識が行ってしまう。

 

精神病患者が入院している施設かと思いきや、そこにいる男の子たちはいたって元気そうで、普通に学校に通っているジャリどものように、みんなで女の子をからかい始める。

 

彼らはなぜ入院しているのでしょうか?

 

んで、冒頭から、この女の子は「貞子の生まれ変わり」ってことが言われているんですが、最後まで女の子と貞子の繋がりがよく分からない。私が見逃しただけかもしれませんが。

 

そして冒頭から貞子がちょいちょい出てくること出てくること・・・

なんて出たがりな貞子さんでしょう。

 

貞子と言えば、「呪いのビデオ」が重要な部分ですね。

 

しかし、現代はVHS絶滅期ですので、さすがに「呪いのビデオ」は無理がある。

 

そこで、この作品では「You Tube」っぽい動画配信サイトが絡んでくるのですが、別にこの呪いは蔓延しません。

 

呪われたのは、貞子ゆかりの場所に行った主人公と、その周辺の人間だけです。

 

要するに、

心霊スポットに行ったユーチューバーが呪われた

→ユーチューバーが行方不明に

→ユーチューバーの姉が弟を心配して探す

→弟がいわくつきの場所に閉じ込められていることが分かる

→姉、助けに行く

 

ていうストーリーです。

 

貞子にする必要なくない?

 

あと、謎の古老が偉そうに「この場所は子を流してきた場所なんじゃ!」とか言ってたけど、回想シーンでは生まれた後の赤ちゃんをそこに捨てるシーンが描かれます。

 

「子を流す」って堕胎することですよね。

生まれた子を捨てることを「子を流す」とは言わないんじゃないですか?

 

良かった点を挙げるとすれば、池田エライザが可愛かったことかな。

 

 

『リング』はなぜ怖かったか

初代『リング』は、今観ても怖いです。

 

やっぱり、そこにあるのは「不気味さ」なんでしょうね。

 

あの呪いのビデオに出てくる、佐渡おけさみたいなのとか、海の風景とか、そういう意味の分からなさがとにかく怖かった。

 

そしてあのキーン、キーンて流れる音がこれまた怖い!

 

しかし、それが面白かった!

 

 

貞子作品量産され過ぎ問題

あれだけヒットした作品ですから、貞子姐さんに便乗したがる気持ちは分からないでもないですが、やり過ぎだし、雑過ぎ!!

 

さすがに温厚な貞子姐さんも怒り心頭ですよ!!

 

以下、初代『リング』シリーズ以後の貞子姐さん登場作品

 

『リング・ウィルス』1999年韓国

『ザ・リング』2002年アメリカ

『ザ・リング2』2005年アメリカ

『貞子3D』2012年日本

『貞子3D2』2013年日本

『貞子VS加椰子』2016年日本

『貞子』2019年日本

 

ドラマとかも含めるともっとありましたが、まあいいでしょう。

 

それと海外リメイクは百歩譲って、仕方ないとします。

 

問題は『貞子3D』以降の国内作品乱発でしょう!

『貞子3D2』なんて、もはや何Dなのか分かりにくいタイトルになってます。

 

しかも、それをB級作品扱いじゃなく、A級タイトルとしてメジャー俳優使って大々的に宣伝もしてる。始末に負えませんね。

 

 

貞子の元ネタ

ちなみに、作中で山村貞子及びその母親の山村志津子のモデルとなった人物が明治時代に実在していました。

 

御船千鶴子というその女性は、「千里眼」の能力を持っていたとされ、その能力の真偽の程を確かめるべく、実験が行われたのです。

 

結局、この実験で、御船千鶴子は集まったジャーナリスト達から避難の声を浴びせられ、その後自らの命を絶っています。

 

ちなみに、この御船千鶴子は「カシマさん」という都市伝説のモデルにもなっていると言われていますが、その話はまた別の機会に。

 

 

サイコゴースト

昔ジャンプで連載していた漫画『地獄先生ぬ~べ~』の中で、「メリーさん」という幽霊の話がありました。

 

この「メリーさん」は生前に強い霊力を持っていた人物で、それが死んで悪霊となったことで、通常の悪霊よりも強い力を持つ「サイコゴースト」になった、という話でした。

 

この「サイコゴースト」という言葉は、他には見かけないワードですので、おそらく『ぬ~べ~』内での造語でしょうが、定義としては貞子がまさに「サイコゴースト」なんですよね。

 

 

まとめ

何と言っても一番怖いのは、金儲けのために、名作を駄作に貶めてしまう人間の業の深さですね。

 

いつまでも貞子加椰子に頼り切ってたら、何も生まれやしないですよ。

あとホラー映画にアイドル使うのやめろ。