まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

婚前交渉のことを調べてみたら、胸糞悪い話が多かった

嵐の「ニノ」こと、二宮和也さんの結婚が話題になっていますね。

 

しかし、その熱愛に関しての報道を聞いていると、最後に「お相手の女性は妊娠はされていないようです」と一言。

 

最近はよく耳にする、この芸能人結婚時の「妊娠しているか否か」報道ですが、ひと昔前はこんなこと言われてなかった気がしますね。

 

たぶんこういった報道のされ方が出てきたのは、「できちゃった結婚」という言葉が流行り出したくらいの頃だと思うのですが、そこにはやはり日本において未婚状態での妊娠が、「あまりよろしくないこと」として考えられている風潮があるようですね。

 

 

日本における婚前交渉

イスラム教圏などと違って、現代の日本においては、カップルの婚前交渉をとやかく言うことはまずないですよね。

 

むしろ、未婚者であっても、ある程度歳を重ねている人が童貞や処女だったりすることを馬鹿にするような風潮もあるくらいです。

 

現代の日本においては、約9割のカップルが婚前交渉を経験しているらしいですが、婚前交渉をしないカップルも1割ほどいるようです。

 

今までそういう考え方の人に会ったことがない私としては、1割は意外と多い気がしますね。この背景には本人もしくは家族の様々な価値観や宗教観などが影響しているようです。

 

今のお年寄りくらいの年齢の方々からすると、「婚前交渉なんてとんでもない!」という考え方もあるようですが、こういった価値観は戦中戦後のごく短い時期に生まれたもののようです。

 

日本の歴史においては、「婚前交渉がよくないこと」という価値観があった時代の方が珍しく、古くから「夜這い」や「遊郭」などの文化がありました。

 

 

宗教における女性蔑視が酷過ぎる

キリスト教やイスラム教においては、婚前交渉を禁じています。特にイスラム教圏においては、現代においてもこの戒律を厳しく守っている国も多いのは有名ですね。

 

で、宗教における婚前交渉について調べてみると、古代イスラエルにおいて定められた「モーセ律法」なるものが出てきます。

 

キリスト教やユダヤ教の経典となる「旧約聖書」や、イスラム教における「コーラン」では、この「モーセ律法」が取り入れられているのですが、そこには司法に関した内容も記されており、「殺人」「偶像崇拝」「同性愛」など、死刑の対象とすべきことについて記されています。

 

現代の日本に生きる我々にとっては、「偶像崇拝」や「同性愛」で死刑なんて、ハッキリ言って邪教としか思えないような内容ですが、未だに「イスラム原理主義」を掲げる過激派なんかはこれを信じていたりします。

 

タリバンは2001年に、偶像崇拝の教えに反するとして、ユネスコ世界遺産のバーミヤンの大仏を破壊するというテロ行為に及んでいます。ニュースなどでも報じられたので、覚えている方もいらっしゃるかと思います。

 

この「モーセ律法」においては、婚前交渉も死刑の対象となっているのですが、その内容は・・・

 

「結婚前に女性が処女を喪失していたことが発覚した場合には、町の人が総出で石を投げつけてその女性を殺せ!」

 

こんな内容なんです。

 

そこに男性に関しての記述はありません。あくまで、女性の婚前交渉に関してのみ書かれているようです。

 

さらに、この法においては、「婚約者のいる処女を強姦した男性」というのも死刑の対象となるのですが、驚くことに、この件に関しては、「加害者の男性のみでなく、被害者となった女性も殺すこと」とあります。

 

被害者まで死刑になるのは意味が分かりませんよね。

 

その理由としては、「その女が町の内にありながら叫ばなかったからである」と、屁理屈のようなことが書かれています。

 

要するに、「抵抗しなかった女も、淫らな性犯罪者だ!」ということらしいです。

 

声を上げても聞こえなかったり、脅されて抵抗できなかった、などの考え方には至らないのでしょうか?実はモーセってアホ?

 

このように、「モーセ律法」は明らかに女性に不利な法律ですね。

 

で、現代社会においても、この考え方を信じ切ってしまうアホどもがいるわけです。

 

 

2004年イランの事例

実際2004年には、イランで強姦被害者の16歳の少女が、裁判の末に死刑に処されたという事例もあります。

 

この件では、被害者であるはずの少女の存在そのものが、地域の同年代の少女たちに対して悪影響を与えるという、とんでもない罪状が言い渡されます。

 

さらに、女性の発言よりも男性の発言が重視されるというイランの歪んだ裁判によって、彼女は死刑を言い渡され、翌朝には絞首刑に処されました。

 

一応、イランにおいても「少年法」のような概念はあるらしく、「18歳以下に対してはイスラム法を適用しない」という法律もあるのですが、裁判官はどうしても彼女を死刑にしたかったらしく、「22歳」ということにしたらしいです。

 

ちなみに加害者の51歳の男は95回のむち打ち刑で済んでいます。

 

イカれてるとしか思えませんね。

 

 

まとめ

なんか胸糞悪い話が多くなってしまいましたね。

 

ここまで酷い話になってくると、「価値観が違う」というだけでは済まされません。

明らかに人類の負の歴史です。

 

近年では、イスラム教圏においても、女性の地位向上の動きが出てきているという話もありますが、まだまだこれからといえるでしょう。

 

あれ?宗教批判の記事書いてたんだっけ?

 

まあいいか。