深海に響く怪音「Bloop(ブループ)」
海。
それは我々生命を生み出した、母なる存在であると共に、時として荒れ狂い、死の使いともなる圧倒的な存在。
人類の科学力は飛躍的に進歩を遂げ、現在では宇宙にまでその手を伸ばしていますが、宇宙より身近にあるはずの海の95%は、未だに解明されていないのです。
特に、深海は数々の不思議な現象が多い場所で、近年まではその存在が疑われていた超巨大無脊椎動物「ダイオウイカ」の存在や、6500万年前に絶滅していたと考えられていた「生きた化石」こと「シーラカンス」も、深海で生き延びていました。
そんな深海で、アメリカ海洋大気庁のマイクに、謎の怪音が集音されたことがあるのです。
その怪音は「Bloop(ブループ)」と名付けられました。
Bloop
1997年に、アメリカの海洋大気庁が海で拾った怪音は、そのままでは人間の耳には聞こえない、超音波のようなものでした。
これに調整を加えて聞こえるようにしたものが以下の音です。
The Bloop: A Mysterious Sound from the Deep Ocean | NOAA SOSUS
1分過ぎたくらいから入ってる何かがきしむような音がそうです。
クジラが出す音に似てる気もしますが、専門家の分析によれば、クジラではなく、機械や海底火山の音でもないそうです。
そして、この音は5,000キロ離れた場所でも観測できたとのこと。
現在確認されている、最も大きな声を出す生き物は、シロナガスクジラで、控えめに言って500キロ先まで届くそうです。
シロナガスクジラと言えば、地球の歴史上最大の生物とされており、その大きさは34メートルにもなります。
そんなシロナガスクジラの声よりも圧倒的に大きいこの音を出している存在が、もしも生物であったならば、その大きさは100メートルを超えるのではないかという説もあります。
深海巨大症
「深海巨大症」というものがあります。
これは、深海に住む生物の方が、浅い場所に住む近縁の種よりも大きくなる傾向のことをいいます。
例を挙げると、ダイオウイカやダイオウグソクムシ、リュウグウノツカイなどが挙げられます。
これらを見ると、近縁種の数倍から数十倍の大きさになっている例も珍しくありません。
そう考えると、深海にBloopのような超巨大生物がいても、なんら不思議ではないですね。
ちなみに、深海巨大症の原因ははっきりしておらず、少ない食糧や、高い圧力、低い温度への適応が影響しているのではないか、とされています。
まとめ
アメリカ海洋大気庁のクリストファー・フォックスは、「これが爆弾や潜水艦などの人工物による音とは思えないし、火山や地震などの自然現象とも思えない」としながらも、「南極の氷が崩落する音かもしれない」とか言っています。
ですが、私に言わせれば、そんな氷の音なんかであるハズはありません!
なぜって?
それは面白くないからです!!
きっと、マリアナ海溝あたりには、100メートルを超えるような、メガファンタスティックジャイアントグレートマーベラスミステリアスモンスターがウヨウヨしてるに違いありません!!