英語の前に、日本語をしっかりと学びましょう
私たちが住む日本の公用語は、紛れもなく日本語ですね。
もちろん、難解な言葉や、めったに使わないような言葉に関しては知らない場合もあるでしょうが、ある程度の年齢になった日本人は、それなりに語彙力があって然るべきでしょう。
しかし、近年、若者の日本語力低下が著しいという問題があるようです。
若者の日本語力低下
こんな記事がありました。
最近の若手会社員は「骨が折れる」「あぐらをかく」「お手やわらかに」という慣用句を知らないため、言葉そのままの意味で受け取ってしまうのだといいます。
「あの仕事は骨が折れるよ」と言われれば、実際に「骨折する危険性のある仕事」だと思い、「お手やわらかに」と言われれば、実際に「手がやわらかいこと」だと思ってしまうんだとか。
昔読んだ漫画で、美味しいものを食べて「ほっぺが落ちる」と言ったら、それを聞いた別のキャラクターが「ほっぺが落ちる!?大変だ!!」と大騒ぎするシーンがありました。
ひと昔前は「ギャグ」として扱われていたこういうやりとりが、現実に起こりうるような世の中になっているんですね・・・
さらには、「改行」という言葉を知らない人の話までありました。
もちろん社会人の話です。
さすがにこれらは極端な例ですが、やはり日本語力が低下してきているということは事実のようです。
同級生O君の話
私の高校時代の友人O君は、勉強はそこそこできるのですが、常識的な部分が抜けているタイプの子でした。
国語の授業で漢字テストを受けた後の休み時間、彼は私にこう言いました。
「なあなあ、『背中にオカンが走る』って、どういう状況!?オカンどんだけ小さいのよ!?」
そんなことを笑いながら言ってきます。
その漢字テストでは、「背中にオカンが走る」の「オカン」を漢字に直す、という問題が出ていました。
もちろん、この問題の答えは「悪寒」なのですが、O君は「オカン」=「お母ん」だと考えたようです。もちろん本気で。
仮に「悪寒」という言葉を知らなかったとしても、普通そこで「お母ん」は出てこないだろう。俺ら関西人でもないし。
ちなみに、このO君、飲み屋にあった「スズキのカルパッチョ」と書かれたメニューを見て、「へぇ~、鈴木さんっていうシェフが作ったカルパッチョなんだ」とかほざいてました。
「スズキ」という魚は知らなくても、「カルパッチョ」は知ってるという不思議。
やはり本を読むことが大切らしい
このように、日本人の日本語力が低下している背景には、若者の読書離れが影響しているらしいです。
今の若者はSNSなどで「言葉」を使用することは多いものの、あくまでそれは「口語的な日本語」であり、本などのような「文語的な日本語」に触れる機会が少ないとのこと。
今の世の中、「本なんか読まなくても、スマホでネット上のいろんな記事読んでるもんね!」とか言う人も多そうですが、ネットだと文書の形式がけっこう自由なことが多いんですよね。
ブログなんかがいい例ですね。
ブログでは、もちろんきっちりした論文のような記事もありますが、私のように口語的なナメ腐った記事を書いている輩もたくさんいるわけですよ。
そんな腐れ記事をいくら読んだところで、読解力なんか身に付きませんからね。
ちなみに、子供の頃に本を読む習慣がなかった人は、大人になってからも本を読まない人が多い、という統計があるようなので、世のお父さんお母さんは、お子さんに読書することを勧めてあげてください。