SNSで相手が死ぬまで追い詰める人は何を思うのか
先日、日本でも一世を風靡したK-POPアイドルグループ「KARA」の元メンバーである、ク・ハラさんが亡くなりました。
今のところ自殺の可能性が高いそうで、その要因の一つに、SNSでの誹謗中傷があるとのことです。
SNSによる殺人
韓国では、近年立て続けに芸能人の自殺が続いています。
今年の10月には、f(x)というアイドルグループのメンバーである、ソルリさんも自殺しており、この方も度重なるSNSでの中傷に心を痛めていたようです。
このソルリさんは、ハラさんの親友でした。
韓国はSNSでの誹謗中傷が日本以上に苛烈であるということが言われています。
具体的に、どのような書き込みがあったのかは見つかりませんでしたが、人を死に追いやるくらいなので、相当酷いのでしょうね。
そういった書き込みをした人たちは、彼女の訃報を聞いて何を思ったのでしょうか?
「クソ女に鉄槌を下してやったぜ!ざまあみろ!」でしょうか?
「やべー、まさかマジで死ぬとは思わなかったよ。後味悪いな・・・」でしょうか?
どちらにしろ無責任ですよね。
芸能人という立場上、そりゃあ彼女のことを嫌いになる人だっているでしょう。
しかし、その「嫌い」という感情は、前途ある若者の命を奪うほど、相手に突きつけなければ我慢ならない程のものだったのでしょうか?
自殺以外の選択肢は選べないの?
ハラさんは、10月のソルリさんの訃報に際して、「あなたの分も生きていく」と、涙ながらに語っていました。
しかし、彼女は自らも死を選んでしまったのです。
ハラさんに限らず、自殺を選ぶ人たちが、想像を絶するほどの苦痛を味わってきたということは分かります。
ですが、どうにか「生きる」という選択肢を選ぶことはできなかったのでしょうか?
ハラさんの場合を例にすると、芸能活動を一切やめて、SNSもやめて、またゼロからスタートするという生き方もあるでしょう。
どこかの田舎で細々とアルバイトでもしながら人知れず生活、なんて生き方でもいい。
「生きてさえいれば、きっといいことがある」というのは、死ぬほどの苦痛を味わったことのない人間の戯言でしかないのでしょうか・・・
日本でも起こりうる
ニュースなどを見ていると、「韓国人は苛烈な国民性だから」という話をちらほら見かけますが、何人だろうが関係ない気がします。
こういったことが、今後日本でも起こらないという保障はありません。
ブロガーの皆さんの中にも経験のある人がいらっしゃるかもしれませんが、日本においてもSNSによる心無いバッシングは多々あります。
また、最近ではSNSでの犯人捜しやネット私刑が社会問題となっています。
私は子供の頃、友達とケンカになり、お互いに悪口を言い合ったことが、とても心苦しかったことを覚えています。
翌日にはお互い泣きながら謝りあったりしていました。
そういった「心の痛み」を知らない人が増えているんですかね?会ったこともない他人だから関係ないってか?
SNSで他人相手に心無い言葉を発している人は、おそらくリアルな世界でも周囲の人に悪態ついて嫌われているような人だと思います。
まとめ
度重なる芸能人の自殺を受けて、韓国ではSNSでの誹謗中傷に対する罰則を強化する方針が打ち出されているようです。
はっきり言って遅いですが、とても大きな前進だと思います。
今後、こうした悲劇が減っていくことを願うばかりです。
ク・ハラさんのご冥福をお祈りします。