「隣に来る」ことから「トナラー」と呼ばれている
飲食店や駐車場などで、他にスペースはいくらでもあるのに、なぜか人の隣に来る。
そんな奴らを、近年ネット界隈では「トナラー」と呼び、隣に来る行為を「トナリング」と呼んでいます。
今回は、そんな「トナラー」の出現ケースや心理について調査しました。
トナラー出現事例
駐車場
スーパーなどの駐車場にて、あえて店から離れたガラガラの場所に駐車。しかし、買い物から帰ってくると、なぜか隣に別の車が停まっている、そんな経験ありませんでしょうか?
私自身、過去に駐車場でドアパンチされた経験があり、それ以来、なるべく店の入り口から離れた、ガラガラの場所にポツンと駐車するようにしているのですが、買い物から帰ってくると、なぜかピッタリと隣に駐車されていることがあります。
もちろん周りはガラガラ。私の車と、トナラー車の2台だけが寄り添うようにして駐車場の片隅に停まっているのです。
飲食店
お昼時でも夕食時でもない中途半端な時間帯、飲食店はガラガラでほぼ貸切状態。
これなら落ち着いて食べられる、と思ったのも束の間、後から入ってきた客が、なぜかガラガラの店内で自分の隣に座ってくる。
「え?知り合い?」と思って、その人の顔をちらちら見てみたが、どう考えても知らない人。
そうです。それはトナラーだったのです。
そしてそういう人に限って、クチャクチャと音をたてて食べる「クチャラー」だったりもします。
こうなるとせっかくの食事も味なんてしません。
男子トイレ
高速道路の大型サービスエリアのトイレってすごく大きいですよね。
男子トイレでは、小便器が20個くらい並んでいるような所もあります。
そんな小便器の一つで用を足していると、奴らは隣にやってきます。
そうです。トナラーです。
もちろん周りはガラガラです。
酷い時は覗き込んできたりします。
電車
電車に乗ってみたら、ガラガラで空いてる。後で混んでくるかもしれないけど、とりあえずはリラックスして座れるな、と思ったのも束の間、なぜか隣にピッタリと座ってくるおっさん。
もちろん席はガラガラ。そうです。おなじみのトナラーです。
これが綺麗なお姉さんとかだったら逆に嬉しいけど、なぜ広い車内でおっさん同士寄り添わなければいけないのか・・・
パーソナルスペース
人には「パーソナルスペース」というものがあります。
これは、他人に入られると不快に思う範囲のことで、「対人距離」などとも呼ばれています。
誰だって、全く知らない人が必要以上に近づいてきたら嫌ですよね。
ちなみに、この「パーソナルスペース」は人種や性別、文化などによって異なり、日本人は外国人に比べて広め、つまり、より相手との距離が離れていることを好むそうです。
そして、トナリングを不快に思うのは、この「パーソナルスペース」が侵されていると感じるからでしょう。
トナラーの心理~なぜ彼らはトナリングするのか?~
トナリングは、される側にとってはとても不快なもの。
それなのに、トナリングしてくるトナラーたち。
そんな彼らを「野蛮人め!」と断ずることは簡単です。
しかし、トナラーはトナラーなりに、何かやむにやまれぬ理由があるのでしょう。
ここでは、彼らのトナラーとしてのレゾンデートルを知るために、トナラーたちがトナリングする心理について考えていきましょう。
後から人が来るかもしれないから
今はガラガラでも、後から人が来るかもしれないから、詰めて座る。
そういう考えのトナラーもいるかもしれませんね。
理屈としては分かりますが、混雑するまではとりあえず離れて、お互いゆったりと過ごしませんか?
いつもそこに座っているから
飲食店などの常連さんであれば、いつも自分が座っている場所に座りたいと思うのかもしれません。
仮に他の席の方が空いていて座りやすくても、「俺はいつもの席じゃなきゃイヤだ!」
そんな困ったさんトナラーがこのパターンです。
何も考えていない
実はこれが一番多いのかもしれません。
特に、「空いてる」とか「誰かの隣」とか考えているわけではなくて、目についた席に座っただけ。
悪意はないだけに、ある意味一番厄介なトナラーです。
駐車しやすいから(駐車場の場合)
駐車場で他の車の隣に駐車したがるトナラーは、隣に車があった方が、白線よりも立体的な指標になるから停めやすいとのこと。
こういった理由から、運転や駐車に不慣れな人ほど、この駐車トナラーになりやすいようです。
運転に自信がないのであれば、他の人の車にぶつけたりしないよう、空いてるところを選んだ方がいい気がしますが・・・
人の隣が落ち着くから
中には、とにかく人が周りにいないと落ち着かなくて、たとえ知らない人でもいいから隣に座りたい、そんな寂しがり屋さんもいるのかもしれません。
ですが、他人は家族や恋人ではありません。やられた方は不快なのです。
好意・下心がある
男性の中には、電車などで意図的に若い女性の隣に座ったりする人もいるようです。
気持ちは分からなくもないですが、やはりガラガラな電車で隣に来られたら、女性としては気持ち悪いはず。これはちょっとした犯罪者予備軍ですね。
そういえば昔、ガラガラの電車で小学生くらいの女の子の隣に座ったジジイが、その女の子の太ももを突っついたりしてたのを見たことがあります。
女の子は嫌がっていましたが、強く言えないようで、ジジイは定期的に女の子の太ももをニヤニヤしながらツンツンしてました。
私も子供だったので「うわ、気持ち悪いジジイだな。ボケてんのか?」くらいにしか考えてませんでしたが、今考えれば完璧な痴漢ですよね。
実はその人のスタンドだった
スタンドとは、その人の超能力が具現化した姿です。
その人の「そばに立つ」ことから「スタンド」と呼ばれています。
実はトナラーの正体は、その人のスタンドだったのかもしれません。
2秒だけ時を止めたりできるかもしれませんね。
まとめ
さて、ここまでトナラーについて書いてきましたが、いかがでしたか?
きっと明日はあなたの隣にトナリング。
気付けば隣にトナリング。
春夏秋冬トナリング。
隣の席にまきびしでも撒いておきましょう。