異形のウルトラマン「ハヌマーン」
円谷プロによる、日本が世界に誇る特撮作品「ウルトラマン」シリーズ。今も昔も子供たちの心を掴んで離さない、日本を代表するヒーローです。
ウルトラマンといえば、やはり基本形はこれ↓
お馴染みの初代ウルトラマンですね。
セブン、タロウ、ダイナなど、シリーズを重ねていくごとにウルトラマンたちはデザインを新たにしていきますが、そのベースにはこの初代があるように思います。
しかし、長いウルトラマンシリーズの歴史には、「ちょっとこれウルトラマン感無さすぎじゃね?」っていうレベルの、変わり種ウルトラマンがいたのです。
ウルトラマン・ハヌマーン
これ知ってる人って、どれだけいるんだろう・・・
私が幼い頃、親戚の家で一本のウルトラマン作品のVHSを見せられました。
しかし、そこに登場するウルトラマンは、それまで私が見てきたウルトラマンたちとはあまりにも違う、もはや「異形」とも言えるほどのものだったのです。
それが、「ウルトラマン・ハヌマーン」」です。
んで、そのデザインがこれ↓
・・・・・・これ、子供泣くでしょ。
実際、「ウルトラマン・ハヌマーン」でググると、第二ワードで「トラウマ」とか出てきます。すごい納得。
このウルトラマンもどきが出てくる作品は、『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』という1974年製作の映画作品で、円谷プロと、タイのチャイヨー・プロダクションという会社の合作映画でした。
ストーリー
舞台はタイ。
仏像の首をもいで盗んだ泥棒たちを、正義感溢れる少年コチャンが追いかけますが、見事に返り討ち、射殺されてしまいます。
しかし、それを哀れに思ったウルトラの母は、コチャン少年を白猿ハヌマーンとして蘇らせます。
んで、なぜかタイに出現した怪獣たちを、ウルトラ6兄弟と協力して倒すというお話。
ちなみに、仏像泥棒はハヌマーンに握り潰されて殺されます。
このハヌマーン、ウルトラマンのくせに武器(トライデント)を使って戦います。
そして飛ぶときは「卍」の体勢で飛びます。
いや、コレ「卍」か?
ウルトラマン感が無さすぎます。
ハヌマーンとは?
さて、この「ハヌマーン」ですが、これはインド神話に出てくる神猿らしいです。
まさかのインドかよ!!
なぜ、タイの会社が作った、タイを舞台にした、タイ人が主役の映画で、ヒーローのモデルがインド神話なのでしょうか?
もうメチャクチャ!!
まとめ
絶対に日本の子供たちにはウケないデザインだと思うのですが、タイ(もしくはインド)の子供たちの価値観では、「ハヌマーン、カッコいい」ってなるんですかね?
うーん、アジアの神秘よ・・・