まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

笑いながら手を叩くことの意味を考えてみた

「笑う」ということは、心身共に健康にいい行為とされています。そりゃあ、悲しんでいたりや怒っていたりするよりも、笑っていられる方が気分がいいに決まっています。

 

ムスッとした顔の人よりも、笑顔でいる人の方がコミュニケーションも円滑に進むのではないでしょうか?

 

そんな「笑う」という行為ですが、たまに大笑いしながら手を叩く人を見かけることがありませんでしょうか?

 

なぜ、人は笑う時に手を叩くのか。その謎を追ってみました。

 

 

 

先祖返り説

笑う時に手を叩くことについて調べてみると、「一種の先祖返りではないか」という説が散見されます。

 

これは、チンパンジーが手を叩く行為が、DNAレベルで人間にも影響を及ぼしているというものです。

 

確かにチンパンは手を叩きます。

 

しかし、彼らのそれは雄が群れの中で権力を誇示する、いわば威嚇に近いものであり、笑いながらするものではありません。(ちなみに、チンパンも笑うことはあるそうです)

 

人間の中でも、相手をビビらせてマウントをとるために、怒鳴ったり、机を叩いたりして大きな音を出す人がいますが、どちらかと言えば、チンパンの手叩きはこれに近いようにも思います。

 

ですので、笑いながら手を叩く行為は、チンパンの手叩きとは結びつきそうにありませんね。

 

 

祈り

神道において、手を叩く行為は「柏手を打つ」と言われ、神への祈りや、邪を払う効果があるとされています。

 

つまり、笑いながら手を叩いている人は意識的、もしくは無意識的に神への祈りを捧げているのです。

 

「神様、このような楽しい時間をありがとう」と思って叩いているのかもしれませんし、「もっとこの楽しい時間を続けさせてください」と祈っているのかもしれません。

 

ちなみに、「古事記」などにおいては、手の平を外側に向けて、手の甲を打ち付ける「天(あま)の逆手」という行為がありますが、これは呪術の一つです。

 

もしも相手が笑いながら逆手を叩いていたら気を付けてください。相手は爆笑するふりをして、あなたに呪いをかけようとしているのかもしれませんよ。

 

 

ドラミング

また霊長類の話に戻ってしまいますが、ゴリラが胸を叩く「ドラミング」という行為があります。

 

この「ドラミング」に関しては、手をグーの形にしてするイメージがありがちですが、実はパーにして叩いているのです。

 

そして、この「ドラミング」は相手を威嚇するような攻撃的な意味合いがあるわけではなく、楽しい意味で興奮したり、子ゴリラが仲間を遊びに誘ったりする際に使われるとのこと。

 

手と手を合わせる行為ではないですが、意味を考えればこちらの方が、笑う時に手を叩く行為に近いのではないでしょうか?

 

 

催眠術

相手が大笑いしていると、大して面白くもないのにつられて笑ってしまった。そんな経験がありませんでしょうか?

 

それはあなたが、相手の催眠術にかけられているからなのです。

 

よく催眠術師は、催眠術をかけたり解いたりする際に、手をパンッと叩きますよね。目の前で大笑いしながら手を叩いている人は、あなたに催眠術をかけようとしているのかもしれませんよ。

 

 

猫騙し

猫騙しとは、相撲における奇襲戦法の一つで、相手の目の前で手を叩くことにより隙を作るというものです。

 

角界では主に「小兵力士が自分より体格の大きな相手に使うもの」という暗黙の了解があり、横綱白鵬が関脇栃煌山に対して使った際には批判の声もあがりました。

 

つまり、今あなたの目の前で笑いながら手を叩いている人は力士です。

ごっつぁんです!

 

 

牛たんゲーム

仙台には、古来より伝わる「牛たんゲーム」という遊びがあります。

 

これは複数人で行う遊びで、一人目が「ギュウ!」と言ったら、その隣の人が手をパンッと叩き、また次の人が「ギュウ!」と言ったら、その次の人は今度はパンパンと2回手を叩くというものです。

 

この要領で、どんどん手を叩く回数を増やしていき、叩く回数を間違えたり、詰まってしまった人が負け、という遊びです。

 

しかし、この「牛たんゲーム」、実は遊びに見せかけた一種の降霊術で、手を叩く回数が108回を超えるまで行うと、牛の頭を持つとされる神「牛頭天王」が降臨すると伝えられています。(諸説あり)

 

 

まとめ

「幸せなら手を叩こう」という歌があるように、人間は幸せな時に手を叩くものなのかもしれません。

 

しかし、人間が昔から行ってきた手を叩くという行為には、思いがけない意味があるということを忘れてはいけません。

 

今一度、手を叩くということの意味を考えてみてはいかがでしょうか?