世界を導く名作レトロゲーム「天地創造」
久しぶりにレトロゲーム紹介記事でも書こうかと思います。
今回紹介するのは、スーパーファミコンソフト「天地創造」
ゲーム概要
「天地創造」は、1995年、当時まだ「スクエア」と合併していなかった頃の「エニックス」から発売されました。
「ソウルブレイダー」「ガイア幻想記」と並び、「ソウル三部作」とも呼ばれています。
ジャンルは「アクションRPG」で、手に入れたアイテムを駆使して進んだり、謎解き要素があったりと、ちょっと「ゼルダの伝説」っぽい感じ。
キャラクターデザインは漫画家の藤原カムイ。
ストーリーとしては・・・
地裏(地底世界的な感じ)の村に住むイタズラ少年アークが、長老の家のパンドラの箱を開けてしまう
↓
村人凍り付く
↓
長老「村の外の5つの塔を巡って、地表の世界を復活させるのじゃ!」
↓
地表世界復活
↓
長老「地表に行って、世界を導くのじゃ!」
↓
地表へ旅立つ
↓
植物を復活させる
↓
鳥を復活させる
↓
動物を復活させる
↓
人間を復活させる
↓
文明の進歩を手助けする
こんな感じです。
地表の世界ではユーラシア大陸、アフリカ大陸、北米大陸など、実在の世界が復活しており、コロンブスが新大陸を発見したり、電話や飛行機などの文明の利器が発明されていったりという史実に関連したストーリーが展開されていきます。
不世出の名作
私がこのゲームを初めて知ったのは、近所の中古ゲームショップでした。数ある中古ソフトの中でも「300円」という格安で販売されていたので目を惹いたのです。
時代は既にプレステや64などの次世代機移行期でしたが、それでも「ドラクエ」や「FF」などのビッグタイトルは中古でも数千円で販売されており、この「天地創造」という作品がいかに評価されていなかったかが計り知れます。
実際私も、「うわ、300円のソフトだってよ!絶対クソゲーじゃん!でも300円だし買ってみようかな・・・、でも絶対クソゲーだし。どうしよう」と葛藤したうえで買いませんでした。
その後、友人が持っていたので、借りてプレイしてみたところ・・・
めちゃくちゃ名作でした。
ボリュームが少なめだったり、ゲームバランスのアラはありますが、とにかくストーリーが秀逸です。
スーファミの2Dドット絵なのですが、めちゃくちゃ感情移入して泣けます。
「天地創造」のタイトルに負けない、壮大なストーリーがそこにはあったのです。
このゲームには、勇気、友情、愛、憎しみ、悲しみ、そして文明の進化とそれにより生じる歪みなどが詰め込まれています。
音楽もめちゃくちゃ名作揃いです、「クロノトリガー」にも引けをとりません。
しかし、それでもこのゲームはあまり知られてはいません。
友人に「なんか面白いゲームない?」と聞かれて、「天地創造かな」と言ったら、「ん?天外魔境?」と聞き返されたくらいです。
先にも書いたように、このゲームが発売された1995年はすでにスーファミから次世代機への移行期であったこと、同時期に、「ドラクエ6」や「クロノトリガー」などのビッグタイトルが発売されたことなどがあり、この名作は歴史の闇に埋もれてしまったのです。
まとめ
この「天地創造」、近年のネット界隈では、たびたび名作ソフトとして名が上がる作品で、リメイクを要望する声もあります。(制作会社のクインテットが倒産したので難しいようですが)
しかし、現在の綺麗なグラフィックで、フルボイスにして・・・などのリメイクをしてしまえば、このゲームの良さは失われてしまうようにも思います。
ちなみに、次世代機でのダウンロード販売などはされていないようなので、プレイするにはスーファミを用意するしかありません。