過疎化が進むと大変なことになる
私の住む東北地方は、いわゆる「田舎」のレッテルを貼られがちです。
漫画などにおいても、田舎者は東北弁だったりすることが多い。
そして、実際田舎です。
とはいっても、街並みを一見すると、そこまで「田舎」という感じではありません。
東京のように大きいビルが立ち並ぶような都会ではないまでも、スーパーやコンビニ、飲食店に携帯ショップなどが並び、それなりに人々の営みが垣間見えるような風景です。
ところがどっこい、そこに住む人の多くが高齢者という現実があります。
若者が住むには、まず働き口が必要です。
しかし、私の住む宮城県を例にすると、仙台市及びその周辺以外のエリアでは、求人がかなり限られています。
ほとんどが人手不足の介護福祉や医療関係、もしくは若者が嫌がる土木関係の求人ばかり。
条件は、「土曜日出勤、年間休日70日~90日、月給15、16万(総額)、賞与なし」なんて求人が少なくありません。それでいて、働く側には資格や経験を要求していたりします。
果たして、国や自治体は本当に地域の活性化を考えているのか、と疑いたくなるような状況です。
過疎化が進む日本
今に始まった話ではないですが、日本の地方はどんどん高齢化が進んでおり、都市部への人口一極集中が問題になっています。
このまま過疎化が進んでしまうと、どうなってしまうのかを私なりに予測してみました。
ドラクエみたいになる
当然のことながら、過疎化が進むとその地域の経済が破綻します。
そこに住む人がいない
↓
店を出しても来客が少なくてつぶれてしまう
↓
商業施設などが無いため人が住まなくなる
この悪循環が続き、そこは「町」ではなくなります。
これが極端になると、一部の地域にだけ人が住み、それ以外の場所には何も無く、平原や森、山が続くだけの世界ができあがります。
「ドラクエ」のフィールドのような状態です。
「この町に来る途中、魔物に襲われて売り物を落としてきてしまいました。トホホ」なんてことを言う商人が出てきてしまうかもしれません。
人間が進化する
このような状況になれば、町以外の地域に住む人は日々の食料調達も困難になります。
遥か昔のように狩猟で糧を得ることができればいいのかもしれませんが、文明というぬるま湯に浸かりきった日本人が、そう簡単にできるものではありません。
そうなってくると、少ない食糧で何十日も生きていけたり、その辺の草だけ食べて生きていけたりといった、特異な体に進化していきます。
つまり、町に住む人間と、それ以外の場所に住む人間とで生物が変わってくるのです。
ちなみに、上の画像は人類の未来の姿を描いた『マンアフターマン』という作品の一部です。
かなりショッキングな進化を遂げた人類が出てきますが、とても面白いので、気になる方はチェックしてみてください。
町でも争いが絶えない
こうなってくると、狭い町の中に、日本中の人口が集中することになります。
都心部の満員電車がいい例ですが、狭い範囲に押し込められると、人はイライラしてしまいますよね。電車内のトラブルも珍しくありません。
朝の通勤時間だけでも我慢ならないのに、一日中人で溢れかえった町では当然ながら怒りが蔓延し、その結果、争いが絶えなくなります。
そして、そんな状況から逃れようにも、町の外で生活できるのは、上記のような特殊な進化を遂げた人類だけです。
つまり、生きていくためには争いに勝つしかなくなるのです。
愛をとりもどせ
町での人々の争いは、人類を破滅へと追いやる程にまで発展してしまいました。
しかし、そんな争いを終結に導いたのは一人の幼い少女でした。
彼女はその小さな体で、憎悪と狂気が蔓延する大人たちの間に割って入ったのです。
その健気な姿に胸を打たれた大人たちは、自分たちの行いを恥じ、争うことの虚しさ、愛するということの大切さを思い出したのです。
めでたし。めでたし。