筋肉ダルマがノロいというのは本当か?
筋肉ムキムキのいわゆる「筋肉ダルマ」は、パワーはあるけど動きが鈍いってイメージないですか?
ですが、短距離選手やラグビー選手たちはあれだけ筋肉が付いているにもかかわらず、かなりスピードがありますよね。
K-1出場で日本でも人気者になった格闘家のボブ・サップも、150kg近い体重がありながら100メートルを11秒台で走っていたらしいです。
そんなわけで、ムキムキの人たちのスピードについて検証していきましょう。
そもそもなぜ「ムキムキ」=「ノロい」というイメージがついたのか?
そもそも、なぜ筋肉量の多い人がノロいというイメージが付いたのでしょうか?
1つには、漫画やゲームの影響が大きいように思います。
例えば、格ゲーでは、大まかに分けて「パワータイプ」「スピードタイプ」「バランスタイプ」に分けられていることが多いですよね。
格ゲーのパイオニア的存在である「ストⅡ」を例にとって見ていきましょう。
「スピードタイプ」の春麗やバルログはスラっとしていて(一般人レベルで見るとけっこうムキムキですが)、パワーは無いけど、スピードで撹乱して手数で勝負するような戦いが得意です。
それに対して、「パワータイプ」の代表格であるザンギエフは、見た目的にもムキムキで一撃が重いですが、移動スピードはかなりモッサリしています。
他の格ゲーなんかでも、こういうプロレスラー系のキャラは強くてノロいです。
さらに漫画も見ていきましょう。
世界的人気作『ドラゴンボール』より、トランクス対セルのシーン。
このシーンは、セルを倒すためにパワー重視の変身をしたトランクスが、膨れ上がった筋肉のためにスピードが殺されてしまい、攻撃をことごとく空振りしてしまうというミスを犯したシーンです。
直前にトランクスがクリリンに言っていた「絶対に勝ちますから」という勘違い名言も合わさり、ファンの間では有名なシーンとなっています。
これらゲーム・漫画界の二大名作によって、筋肉ムキムキになると遅くなるというイメージが付いたのは間違いないでしょう。
実際どうなの?
では、現実世界においてはどうなのでしょう?
先にも書いたように、短距離走の選手には筋肉がスゴイ人も大勢いますし、ラグビー選手など、筋肉多めの人たちも走るのは速いです。
しかしその一方で、やはり大きすぎる筋肉ではスピードが落ちてしまうという説も根強くあります。
実際、ボディビルダーのような異常に発達した筋肉では、かえって走るのが遅くなるという研究結果もあるようで、競技によっても変わりますが、アスリートにとって理想的なのは体型に合わせてバランスよく筋肉を付けることのようです。
まとめ
そういうことです。