偉大な画家たちが遺した恐ろしい絵
絵画。
それは太古の昔から人類が使用してきた表現方法であり、単なる芸術としてのみではなく、時に歴史を記す重要な遺物として生み出されてきました。
そして、そのような絵画の分野では、時として見るものに恐怖を与えるような恐ろしいものも存在しているのです。
そこで今回は、2020年の「怖い絵を見て夜も眠れない系男子ランキング1位」有力候補との呼び声高いこの私が、世にも恐ろしい絵画の数々を紹介していきます。
我が子を食らうサトゥルヌス
スペインの画家であるフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれたこの作品は、ローマ神話にある伝承をもとにしており、この「サトゥルヌス」というのは、英語圏でいうところの「サタン」です。
また、ギリシャ神話に出てくる神の一人で、あの有名な「ゼウス」の父親でもある「クロノス」と同じものともされています。
ちなみに、オランダの画家ルーベンスも同じテーマの絵を残していますが、不気味さでいえばこちらのゴヤの方が上でしょう。
メドゥーサの首
先の『我が子を食らうサトゥルヌス』でも名前を出しましたが、この恐ろしいギリシャ神話の魔物を描いたのもルーベンスです。
ルーベンスはふくよかな女性や、天使の絵を描くことを好んでいたとされていますが、一方でこのような恐ろしい作品もいくつか残しています。
無数の蛇に混じってトカゲが一匹いるのはツッコミ待ちでしょうか?
戦争の顔
「シュールレアリズム」と「偏執狂的批判的方法」というよくわからない分野を確立させたスペインの画家、サルバドール・ダリ。
二つのものを組み合わせて描く彼の作品は独特なものが多いですが、戦争の無常さを描いたこの『戦争の顔』は、さしずめ死体と枯れ木でしょうか?
ゲルニカ
変な絵を描く人として有名なピカソの代表作とも言えるのが、この『ゲルニカ』です。
この絵は、空襲によって被害を受けたスペインの町ゲルニカを描いたもので、苦しむ人々や動物の姿がピカソらしい独特の姿で描かれています。
美術の授業でこの絵の解説ビデオを見せられましたが、BGMもおどろおどろしくてトラウマになりました。
3回見たら死ぬ絵(タイトルなし)
ズジスワフ・ベクシンスキーはポーランドの画家です。
彼の描いた絵はどれも恐ろしいものばかりですが、中でもこの絵はあまりにも不気味なことから「3回見たら死ぬ」とまで言われています。
ぜひ皆さんも3回見てみてください。その分私のPVが増えますので・・・
まとめ
どれもこれも大変恐ろしい絵画ばかりでした。
こういった絵が生まれる背景には、戦争や独裁、飢餓や疫病など、その時代に負の一面があったことを表しているケースが多いようです。
もしかしたらそこには、人々の幸福を望む画家たちの想いが込められているのかもしれません。
ただ「怖い」というだけでなく、「その絵にどんな意味があったのか」ということを考えるのも大切なのではないでしょうか。
あと、「サトゥルヌス」のモデルは私です。