まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

ホラー作品の舞台となった廃墟6選

映画にしてもゲームにしても、世の中にはホラー作品が数多く存在しています。

 

そんな「恐怖」を演出する作品を、私たちが娯楽として楽しむことができるのは、あくまでそれらがフィクションであるからでしょう。

 

しかし、もしそのような恐ろしい作品の舞台がすぐ身近にあったら、我々はその恐怖に耐えられるのでしょうか?

 

というわけで、今回はホラー作品のモデルとなった実在する廃墟やゴーストタウンを紹介していきます。

 

 

三角の家/『呪怨』

愛知県あま市にあるこの空き家は、三角の敷地内に建っていることから「三角の家」、もしくは外装の色から「黄色い家」と呼ばれています。

 

この空き家は地元では有名な幽霊屋敷で、その数々のいわくから、映画『呪怨』のモデルとも言われているのです。

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いわくの一例を挙げると・・・

 

・最初にこの家を建てた若い夫婦が心中した。

・引っ越してきた家族が心中した。

・ポルターガイストが起きる。

・この家を調べた警察官2名が精神に異常をきたした。

・肝試しで家に入った若者が精神に異常をきたした。

 

などなど、映画の『呪怨』の内容に酷似した噂が数多く存在しています。

 

ちなみに、実際に撮影に使われた建物は埼玉県にあるのですが、こちらはあくまでセットとして造られたものだそうです。

 

 

スタンレーホテル/『シャイニング』

スティーブン・キング原作の名作サイコホラー映画『シャイニング』。

 

冬の間閉鎖されるホテルを管理する仕事に就いた男が、次々起こる怪奇現象で精神に異常をきたしてしまい、妻子を殺そうと追いかけまわす、というストーリーのこの作品、実は舞台となったホテルにはモデルがありました。

 

そのモデルが、アメリカのコロラド州にあるリゾートホテル「スタンレーホテル」です。

ロッキー山脈のふもとにあるこのホテルは、アメリカでは有名なゴーストホテルで、日本のテレビ番組でもたびたび取り上げられています。

 

『シャイニング』のように、冬場は雪に覆われるこのホテルには142の部屋があるのですが、「428号室では自殺したカウボーイの幽霊が出る」「401号室では土地の所有者だった男性の霊が出る」「217号室ではメイドの幽霊が出る」など、いくつもの部屋で異なる幽霊の目撃談があります。

 

そんないわくだらけのこのホテルですが、幽霊を一目見たいというオカルトマニアに大変人気があり、予約を取るのが困難なほどだそうです。

 

 

貝尾集落/『八つ墓村』

「金田一耕助シリーズ」の一つ、『八つ墓村』は、昭和13年に起きた「津山事件(津山三十人殺し)」がモデルであるとされています。

 

この事件は、岡山県苫田郡西加茂村(現・津山市加茂町)にある貝尾・坂元両集落において、ここに住む男が猟銃や日本刀を使って住人30人を次々に殺害していったというものです。

 

犯人はその後、自殺しています。

 

この集落があった場所には現在も人が住む建物がいくつか並んでいますが、過疎化も進んでおり、廃墟となった建物も存在しています。

 

そして極めつけは集落に点在するお墓です。

 

そこには事件があった昭和13年5月21日の日付が刻まれている墓碑がいくつもあり、この地で凄惨な事件が起きたことを記しています。

 

 

笠間城跡/『リング』

近年のジャパニーズホラーの礎を築いた名作『リング』。

 

この映画において貞子が這い出てくる井戸にもモデルがあるとされています。

 

いくつか候補となる井戸があるようですが、最も有力なものが茨城県笠間市にある城跡の井戸です。

この笠間城跡は観光名所やハイキングコースとして人気がある一方で、心霊スポットが点在する場所としても知られており、その最たる例がこの井戸でしょう。

 

この井戸に関しては、かつて暴行された女性が投げ込まれ殺害されたという事件が起きており、「井戸を覗き込むと女性の霊が睨みつけていた」などの話もあります。

 

 

セントラリア/『サイレントヒル』


名作ホラーゲームとして高い人気を誇り、映画化もされた作品『サイレントヒル』シリーズ。

 

この作品では、不気味なクリーチャーのみでなく、霧に包まれたゴーストタウンの雰囲気も絶妙に恐怖を演出してくれるのですが、このゴーストタウンのモデルとなったのが、アメリカのペンシルベニア州にある「セントラリア」という町です。

19世紀には「炭鉱の町」として栄えたこの町ですが、1962年に発生した坑内火災により、地面から有毒ガスが噴き出すゴーストタウンと化してしまいました。

 

皮肉にも豊富な資源が仇となり、現在も燃え続けるセントラリアの地下火災は鎮火までに数百年かかるとも言われています。

 

ちなみに、州から退避勧告が出されていますが、それでもこの地に住み続ける人もわずかながらいるそうです。

 

 

岳集落/『SIREN』

『SIREN(サイレン)』は、日本の閉鎖集落を舞台に、「屍人(しびと)」と呼ばれるゾンビのような村人から逃げるゲームです。

 

同じホラーゲームでも、『バイオハザード』のように銃火器を使ってゾンビを倒すようなゲームと違い、操作キャラクターは基本的に非戦闘員であり、より絶望感が強い作品であることが特徴です。

 

この作品の舞台となるのが「羽生蛇村(はにゅうだむら)」という集落ですが、そのモデルとなったのが埼玉県秩父市にある廃村「岳集落(嶽集落)」です。

ダム湖の近くにあるこの集落ですが、住民の高齢化や山中という不便な立地から人が住まなくなり、廃村となったようです。

 

建物の中には日用品が放置されたままのものも多く、人が住んでいた当時の様子が感じ取れます。

 

村の入り口には6体の地蔵が並び、そこには「村にあった地蔵が一体行方不明になり、そのさわりで火事が起きた」という旨の看板が立てられていました。

 

実際、平成25年に火事が起きたようですが、この件に関しては、火を付けて自殺しようとした男が逮捕されています。

 

 

まとめ

ここまで書いてきたような廃墟はフォトスポットとしても人気があり、一種の観光名所のようになっている場所も多いようです。

 

しかし、人が住んでいないとはいえ、自治体などによって管理されていることも多いため、許可なく入れば住居侵入や器物損壊などの罪に問われることもあります。これらの場所を訪れる際には、マナーを守って散策しましょう。

 

あまり好き勝手やっていると、祟られるかもしれませんよ・・・