まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

世界で起きた衝撃の獣害事件4選

地球上には多くの動物が生息しています。

 

そんな中で、人間は自分たちを「万物の霊長」などと称し、あらゆる動物たちを時には食用として、時には観賞用として飼育してきました。

 

しかし、そんな奢りを打ち砕くかのように、動物によって人類が蹂躙されるという事件が歴史上たびたび起こってきたのもまた事実。

 

今回は、そんな人類が被った、世界の凄惨な獣害事件について紹介していきましょう。

 

 

 

 

ツァボの人喰いライオン

この事件は、19世紀末、イギリス領東アフリカ(現ケニア)のツァボ川付近で起きた獣害事件です。

 

当時この地域ではウガンダ鉄道敷設作業が行われており、多くの作業員が近くにテントを張って泊まり込みで作業をしていました。

 

初めに作業員が2人ほど行方不明になったため、強盗事件かとも考えられていましたが、その後も夜間に行方不明になる人が続出。目撃者の証言から、その犯行が2頭の雄ライオンによるものだということが発覚します。

 

最終的に2頭は現場監督のジョン・ヘンリー・パターソンによって射殺されますが、35人もの作業員が犠牲になったとされています。(当初は犠牲者140人とも言われていたが、これはデマ)

 

この2頭はどれだけテント周辺の警戒を厳重にしていてもどこからか忍び込み、人を攫って行ったため、「ゴースト&ダークネス(幽霊と闇)」と呼ばれ恐れられていました。

 

1997年にはこの事件を題材にした映画、『ゴースト&ダークネス』も作られました。

 

ちなみに、この地域のライオンは雄でもたてがみが無いそうです。

 

 

ニュージャージーの人喰い鮫

1916年、アメリカ・ニュージャージー州のリゾート地において、遊泳中の男性とホテル従業員の男性が立て続けに鮫に襲われ、命を落とす事件が発生します。

 

その後、今度は近くの川で遊んでいた少年が鮫に襲われ、これを助けようとした男性が死亡しました。少年も後に遺体で発見され、短期間の間に4人の死者を出す事態となります。

 

その後、近くの海で漁をしていた漁船の網に2.5メートルほどの大きさのホオジロザメが掛かり、これを解剖したところ、胃の中から人の指が発見され、この鮫こそが一連の事件の犯人であると断定されました。

 

この事件により、この地に来る観光客は大幅に減り、経済的にも大打撃を受けることとなります。

 

そして、この事件をもとに作られたのが、あの有名なパニック映画の『ジョーズ』です。

 

 

チャンパーワットの人喰い虎

19世紀終わり頃、ネパールにてジャングルを通る人々が次々と何者かに襲われ、命を落とす事件が発生します。

 

当初人々は「悪魔の仕業だ」、「天罰だ」と恐れましたが、やがて1頭のベンガルトラが犯人だということが判明。

 

この虎はハンターによる追跡を逃れ続け、ネパール国内で200人以上もの死者を出しました。

 

ついにはネパールの国軍が動き、虎を縄張りから追い立てることに成功、しかし射殺することは叶いませんでした。

 

縄張りを追われた虎は、今度は逃亡先であるインド辺境の村で人々を襲い出しました。

 

1907年、イギリス人ハンターのジム・コルベットによって虎は射殺されましたが、記録に残っているだけでもインドとネパールで436人もの人が犠牲になったとされています。

 

後の調査では、この虎は右側の犬歯が上下とも折れていて、野生動物を狩ることができなくなったため、人間を襲うようになったことが分かりました。

 

 

ギュスターブ

東アフリカに位置するブルンジ共和国。

 

この国にあるタンガニーカ湖周辺では、1990年代頃から1匹のナイルワニによる人的被害が相次ぐようになりました。

 

全長6メートルにもなるとされるこの巨大なワニは、やがて「ギュスターブ」と名付けられ、現在まで300人以上もの人を食い殺しているとされています。

 

このワニは人を襲って殺害しても、必ずしも捕食するというわけではなく、一説では快楽によって殺人を楽しんでいるのではないか?とも言われてきました。

 

一時は目撃証言が途絶えましたが、2015年には再び生存した状態で発見されており、今もまだどこかで生き続けていると考えられています。

 

2007年に公開された映画『カニング・キラー/殺戮の沼』は、このギュスターブがモデルとなった作品です。

 

 

まとめ

文明が進歩してからというもの、人間たちは、あくまで自分たちも自然の一部であるということを忘れているのではないでしょうか?

 

自然に対する畏敬の念を忘れた時、自然は時として牙をむくのかもしれません。

 

人間は自然の中で生きているとともに、自然によって生かされているのです。

自然によって生かされるということは即ち自然が人であって人が自然なのです。

 

「オレがアイツで、アイツがオレで」という状態がそこにはあり、神羅万象の全てがそこにはあると言えなくもなくもない可能性があるのではないでしょうか?

 

自然との共存。

 

それは人類にとって永遠のテーマなのかもしれません。