まこっちゃんのそれなり日記

才能なしキャリアなしの30代男が気になったことについて書く雑記ブログ

映画『犬鳴村』を観てきたので、感想とか

日本最凶の都市伝説として名高い「犬鳴村」

 

この都市伝説を題材にした映画『犬鳴村』を観てきましたので、都市伝説としての「犬鳴村」や、映画『犬鳴村』についてのアレコレを書いていきます。

 

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犬鳴村伝説

「犬鳴村」とは、福岡県を舞台とした都市伝説です。

 

それによると、犬鳴村は犬鳴トンネルを抜けた先にある集落で、現在、地図にはその名前が記されていないとのこと。

 

この犬鳴村は江戸時代の頃から酷い差別を受けてきた人々が住む村であり(在日朝鮮人が住む村だという話もあるが、これは他の地域の話と混同されたもの)、今も住人たちは外界との交流を絶って独自の生活を送っているんだとか。

 

また、入り口には「この先、日本国憲法が通用しません」というような内容が記された看板が立てられており、肝試しでこの村に入ったカップルが斧を持った男に追いかけ回されただの、住人たちに惨殺されただのといった話もあります。

 

また、住人は異様に足が速いとの噂も・・・

 

 

犬鳴村は実在する?

この話のもととなったと思われるのは、現在の福岡県宮若市にかつて実在した「犬鳴谷村」という集落です。

 

この集落は伝説にあるように、犬鳴ダムの建設によって日本の地図から姿を消した村ではありますが、この村の住人は普通に他の地域と交流があり、差別を受けていたなどという記録は残っていません。

 

ちなみに、ダム建設の際に住人たちは他の地に移り住んでいます。

 

また、江戸時代中期に福岡藩が足軽を集めて作った犬鳴村という集落があったという説もありますが、これは先述の犬鳴谷村とは全く違う場所を記しており、ガセネタの可能性が高いようです。

 

さらにさらに、この地には「旧犬鳴トンネル」という心霊スポットがあり、1988年に凄惨な殺人事件の現場となったことなども相まって、犬鳴村の伝説が生まれました。

 

 

映画『犬鳴村』

この『犬鳴村』を映画化したのは、『呪怨』でその名を轟かせた清水崇監督です。主演は三吉彩花。

 

森田悠真と西田明菜 は、都市伝説で有名な犬鳴村に肝試しに行く。そこで明菜は異様な光景を目にし、精神を病んでしまう。

悠真は妹で臨床心理士の奏に明菜を見て欲しいと頼むが・・・

 

良かった点

物語の核心に近づいていくにつれ、徐々にこの世とあの世の境目が取り払われていくかのような演出はさすがといった感じ。

 

役者はベテラン勢以外はあまり有名ではない人も多く、どこぞの事務所イチオシの若手ゴリ押しとかアイドルの起用がメインにならなかったのは好印象。

 

ダラダラとした引き延ばしのような部分がなく、話のテンポがいい。

 

微妙だった点

使い古されたベタなホラー演出が多い。『呪怨』で見たことあるような演出もあった。

 

必要ないようなグロテスクシーンがいくつかあった。

 

「なぜこのシーンでこっちの俳優ばかり写しているのか?」というような、カメラワークが気になる点がいくつかあった。

 

ちょっとファンタジー世界のような設定があって、チープさが出てしまったように感じた。

 

全体的に説明不足感がある。

 

総評

けっこう観やすい作品のように思います。

 

ホラーとしてはマイルドな方だと言われていますが、普段ホラーをあまり観ない人にとってはやっぱり怖いかも。

 

良くも悪くも、近年の王道ホラーといった感じ。

 

星を付けるとしたら3.5くらいですかね。

 

個人的には、「日本最凶の都市伝説」を題材にするのだから、もっと激怖にしてオシッコちびらせてほしかった。