なぜバングラデシュ人は「インド料理」の店を開くのか?
日本でも大人気の料理であるカレー。
日本の家庭で作られるようなカレーも人気がありますが、ナンにつけて食べるようなインド風も人気があるようで、日本でも至る所でインド料理店を見かけます。
しかし、実際そんな店の従業員の方に出身を聞いてみると、「バングラデシュ人です」との答えが返ってくることがけっこう多いんです。
なぜ彼らは「バングラデシュ料理店」ではなく、「インド料理店」を開くのでしょうか?
そもそもインドに「カレー」という料理はない
「カレー発祥の地と言えばインド」
そんな認識を持っている日本人は少なくないかと思います。
しかし、この認識は半分正解で半分間違いなんです。
実はインドに「カレー」という名前の料理は存在しません。
我々がインドの「カレー」として認識している料理は、現地では材料やスパイスによって、「サーグ」「サンバール」「コルマ」などという名称で呼ばれています。
これらのスパイスを聞かせたインドの煮込み料理を、外国人たちは総じて「カレー」の名で呼んでいるんですね。
ちなみに、インドのカレーは日本のそれに比べてもっと辛くてシャバシャバです。現在日本の家庭で広く食べられているあのカレーは、イギリス人がインドのカレーをアレンジしたものが伝わった、いわば「イギリス風カレー」です。
バングラデシュのカレー
バングラデシュのカレーも、インドのものに似ていてシャバシャバ系で、ナンよりは米と混ぜて食べることが多いようです。
これは手で食べる文化が影響しているようで、バングラデシュのカレーは手で混ぜるようにして食べることで美味しさが増すのだとか・・・。
そして、日本のカレーのように粘度が高いと、うまく混ざらないのだそうです。
しかし、インド料理の店でもそうですが、日本にあるバングラデシュ料理店で出てくるカレーは日本風の粘度高めカレーが多いですよね。
これは、やはり日本ではシャバシャバカレーはあまりウケないのと、スプーンで食べても美味しく食べられるよう工夫してのことだそうです。
なぜバングラデシュ人は「インド」の名で店を出すのか
これに関しては、やはり日本人が持つ「カレー=インド」というイメージが強すぎるからでしょう。
実は「インド料理店」で働いている人はバングラデシュ人だけでなく、スリランカやネパールなど、いろいろな国の方がいます。
「インド料理の店だけど、インド人の従業員は一人もいない」なんてことはザラにあるわけですね。
まとめ
「ゴーゴーカレー」って食べたことないけど、美味しいのかな?