自分がアンドロイドではないと証明できますか?
アンドロイド。つまり人型ロボットにまつわるフィクション作品はたくさんあります。
例えば、映画『ブレードランナー』の原作となった、フィリップ・K・ディック著『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』は、アンドロイドがテーマとなる作品の最たるものですね。
こういった作品について触れるたび、考えるのです。
「果たして、自分は本当に人間なのだろうか?」と。
アンドロイド
こういった作品に登場するアンドロイドたちの自己認識には二通りのパターンがあります。
一つは、自身をアンドロイドとして認識しているパターン。
シュワちゃん主演の人気作『ターミネーター』シリーズに出てくるターミネーター(あれはアンドロイドってことでいいのかな?)は、自分がロボットであることを認識していて、与えられた指令によって動いています。
もう一つは、アンドロイド自身が自分をアンドロイドとは認識しておらず、自分は人間であると思い込んで生活しているパターンです。
最近の作品ですが、『ウェスト・ワールド』という海外ドラマがこのパターンで、自分たちを人間と思い込んでいるアンドロイドたちが住むテーマパーク「ウェスト・ワールド」で、客として来た人間たちが暴虐の限りを尽くす、というお話です。
アンドロイドが出てくる作品は得てしてディストピア作品になりがちですが、後者のようにアンドロイドが自分を人間として認識しているパターンの方が、より悲しい結末となるものが多いように思います。
ちなみに、先に紹介した『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』では、この両パターンのアンドロイドが登場します。
自分は本当に人間なのか?
現在のテクノロジーでは、映画に出てくるような人間とうり二つのアンドロイドを造ることはできないとされています。
しかし、近年のロボット工学やAIに関する技術の発展は目覚ましく、世界のどこかで秘密裏にアンドロイド製造技術が確立されていても不思議ではないように思います。
で、時々考えてしまうのです。
「果たして、自分は本当に人間なのだろうか?」
もちろん、病院に行って検査を受けたり、手術を受けたりすれば、その患者が人間であるかどうかは分かると思います。
しかし、表面的には知られていない、「アンドロイド法」のようなものがあり、「医療従事者が治療・診察によって、患者がアンドロイドであることを知りえたとしても、これを当人、もしくは第三者に開示してはならない」とか決められているかもしれません。
もしくは、「自分が病気・ケガで病院に行った」という記憶自体が、何らかの存在によってアップデートされたものなのかもしれません。
そんなことを考えてしまうのです。
仮想現実かもしれない
ここまでアンドロイドの話をしてきましたが、「自分が実は仮想現実の中の架空の登場人物なのではないか?」というのも同時に考えがちです。
最近は、ゲームや映像作品などの分野で「VR」、つまりヴァーチャル・リアリティが話題となっています。
現状では、この「VR」はあくまで映像部分に限ったものですが、フィクション作品の中には、こういった仮想現実の世界で自我を持って生きている人間?が登場するようなお話もあります。
あなたは自分自身がヴァーチャルの存在ではないと、胸を張って言えますか?
まとめ
十中八九、自分は人間であると思います。
しかし、「自分が人間であるということを証明してください」と言われると、それはすごく難しいことのように思います。
難しいので酒飲んで寝ます。