日本語はゆっくりなのだ
2020年の7月で、日本が開国して167年になります。
開国直後の我々の祖先は、必死に外国文化を取り入れようと努力をしてきました。
今日の私達と違い、英語もほとんど初めて触れるような人が多かったはずですが、必死で異国の言葉を理解しようとしました。
で、そんな時代から1世紀以上の時間が経っているのですが、いまだに日本人の多くの人は日本語しか話せません。
町中に英語が溢れかえり、学校で何年もかけて勉強するにも関わらず、我々は英語を話せるようにはなりません。
日本人が英語を話せるようにならない理由として、学校における英語勉強があくまで受験対策のものでしかなく、英語を使ったコミュニケーション練習をあまり取り入れていないからだ、というのはよく聞きますね。
また、ある人は言いました。
「そもそも日本人の舌などの口内形状が、英語を発音するのに向いていない」
こんなことを言われちゃ、もうどうしようもないですね。
しかし、私はもう一つ別の要因が影響しているのではないかと考えました。
「日本語って、世界的に見ても、かなりゆっくり話す言語なんじゃね?」
英語は速い
最近、自分の中で何度目かの、よし!英語を話せるようになろう!期が来ています。
ホントに今の時代は便利なもので、昔ならば間違いなく有料になるであろう英語トレーニング動画がYouTubeにゴロゴロしています。
ほんで、私は最近、Rupa先生という方の動画をよく観ています。
この英語聞き取れるかな?ジェームズ・ボンド007映画で英語を学ぼう【James Bond カジノロイヤル】
この人の動画は、映画やドラマのワンシーンを使い、そこで話されている英語の会話を聴き取ってみましょう、というもの。
一つの動画は10分くらいの尺で、最初は字幕なし、次に英語字幕付き、そして個別解説、という形式のものが多いです。
で、私の場合、字幕なしはもちろん、字幕付きでも追えていません。
また、動画の中で、Rupa先生が単語で区切ってゆっくり話してくれたりもするのですが、それを真似して口に出してみても途中で噛んでしまいます。
ちなみに私は特別滑舌が悪いとか、某戦場カメラマンのようにゆっくり話すタイプではありません。
日本語はペラペラです。
そうです!英語が速いんですよ!
英語だけじゃない
しかし、ここで重大なことに気付きました。
話すスピードが速く感じるのは、英語だけではありません。
ドイツ語もフランス語もスペイン語もロシア語も中国語もポルトガル語もアラビア語もタイ語もヒンディー語もタガログ語もスワヒリ語も、ぜーんぶ速いんですよ!
韓国語は比較的ゆっくりな気もしますが、それでも日本語よりも速いです。
もちろん、聞き慣れない言語であるために、より速く感じる部分もあるとは思いますが、それを差し引いても速きこと光の如しです。
まとめ
そんなわけで、我々日本人が英語を話せないのは、言葉の意味が分からない、ということ以上に、普段スローな日本語で会話をしているから、速い言語である英語を聞き取れない、という部分が大きいのではないでしょうか。
つまり、我々日本人が英語学習でまずやるべきなのは、リスニングで英語スピードに慣れるってことなんじゃないでしょうか?